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針葉樹の腐朽木に生えていた、傘は古くなり表面の密毛は無毛の状態。ヒダは垂生し密である、柄は黒褐色の密毛で覆われ、偏芯性である。
         ニワタケ (イチョウタケ科)
鎌倉市
鎌倉中央公園
2013年7月21日
子嚢盤径1cm〜2.5cm 位の地上性のチャワンタケ、子嚢面は淡紫褐色から褐色、托外被はクリーム色から淡褐色、柄は有るか無いかである、子嚢は円筒形で8胞子を縦に並べる。先端はメルツアー試薬で陽性、胞子は楕円形で1個の大きな油球と微小な油球がある。表面には疣状の突起をもっている。16.0〜17.8×8〜8.8μm、側糸は糸状でセプターを有し、先端は次第にやや太い。(中G氏採集)
        Peziza depressa 近縁種 (チャワンタケ科)
神奈川キノコの会の7月度定例観察会・鎌倉中央公園にて7月21日(日)行なわれた。軟質菌は意外に少なかった。硬質菌は例年通り。
        その同定風景
はじめは白色に近いが次第に錆び色状になる。管孔はハチノスタケより細かい、特徴は顕微鏡的には表皮と管孔面に錨状剛毛組織を持っている点である。神奈川キノコの会平塚調査の7月度の定点観測でTA氏が見つけたものである。
        サビハチノスタケ (タマチョレイタケ科)
平塚市
万縄の森
2013年7月18日
傘径3〜3.5cm程度、傘中央はへそ状に窪む、ヒダは脈連絡をしているところもあり、柄は偏圧されているものもある、角質で中空表面は茶褐色、上部はほぼ白色。(古枯樹などの材上性)
        サカズキホウライタケ ( ホウライタケ科 )
この場所では毎年発生している。ようやく最後に見つけたキノコ、証拠撮影

        キクバナイグチ (イグチ科、キクバナイグチ属)
南郷上の山公園でNG氏が見つけたチャワンタケ外観はクロチャワンタケと似ている。クロチャワンタケの胞子は球形であるが、これは違った。子嚢胞子は17-18.5×10-12.5、J−、検鏡図は胞子部分のみ。
         オオゴムタケ属 sp .( Galiella sp .)
逗子市
南郷上の山公園
2013年7月13日
(NG氏)
7月度定例観察会、神奈川キノコの会の宿泊勉強会のため1週遅れて行なわれた。日中の気温35度の中汗まみれで歩いた、種類はあったが暑さのため、キノコの姿は生彩を欠いていた。新版「日本のきのこ」の解説により、別けて記載した。
       ヘビキノコモドキ近縁種 とヘビキノコモドキ (テングタケ科)
横浜市
新治市民の森
2013年7月15日
毎回必ず行く混生林の土手には痛んだクロハツなども何本か生えていた。柄は縦の繊維紋があり多少小燐ペンが見られる。管孔はやや青変性がある。
         キッコウアワタケ(広義) (イグチ科、アワタケ属)
材上性のもの傘径約6cm、下面の管孔は不整形、新治市民の森では珍しい。
         ニクウチワタケ (タマチョレイタケ目、所属科名未確定)
毎年同じ場所で見られる、今年も直ぐに見られた、傘表面は黄土褐色で周辺部には放射状の溝線がある。
肉の味は辛い。(毒)
         オキナクサハツ (ベrニタケ科)
大菩薩峠木道先端展望台より富士山を眺める、眼下は大菩薩湖 神奈川キノコの会
宿泊勉強会・
大菩薩峠、
2013年7月6-8日
個体差あり、傘は灰褐色で漏斗状、ヒダは白色で垂生、縁どりがある。このような教科書タイプのものもあるが、直生に近いものもあり、縁どりが見難いものもある。殆どの図鑑には種名位しか記載がなく、顕微鏡的な説明などは見当たらない。Index Fungorum, や MycoBank には学名の記載が無い、学名の間違いかなー?とも考えて、文献を探した。ようやく筑波大学大学院の中島さんが見つけてくれた、有難うございました。ヒロヒダタケとの違いは顕微鏡的には胞子がメルツアー反応が陽性であることのようである。
Mem. .Fac.Educ.,Shiga Univ., Nat.Sci., No.33 p.p 37, 1983, Notulae Mycologicae (18) Tsuguo Hongo,
       ヒロヒダタケモドキ (キシメジ科、ニセアシナガタケ属)
       (場所:大菩薩峠)
   
        アカキクラゲ科 3種
        (場所:西臼塚)
       ウスタケ (ラッパタケ科)
神奈川キノコの会宿泊勉強会は6日ー8日まで山梨県大菩薩峠(標高1600m)で行はれた。途中柳沢峠で探索、良い場所であった。柄: 頂部網目、、条線あり、基部菌糸、弱青色、場所:柳沢峠(図鑑)北陸のきのこ図鑑 (竹さんご指摘有難うございました)
        バライロウラベニイロガワリ (イグチ属) オオダイアシベニイグチ
広葉樹の倒木にはえていた1.5cm位の背着生のもの(場所:柳沢峠)

       シジミタケ (シジミタケ科)
カラマツ林に生えていた傘径3cm位のキノコ(場所:柳沢峠)

     ヌメリアカチチタケ (ベニタケ科)
柄:粒・条線 あり、肉弱青い。 (場所:柳沢峠)
     キッコウアワタケ(広義) (イグチ科、アワタケ属)
幼菌は黄色の細毛を帯びる、(場所:柳沢峠)

       ツネノチャダイゴケ(ハラタケ科、ツネノチャダイゴケ属)
7日、大菩薩のロッジを、木道組、尾根組に別れてスタート、我々は木道コースを選んだ。スタートして直ぐに見つかったキノコ。(場所:大菩薩峠)
      アシベニイグチ (イグチ属)
ミズナラの半枯木に発生していた。近年の新称ミヤママスタケLaetiporus montanus は針葉樹に発生し薄く下面は薄黄色、これを探したが60の瞳でも残念ながら見当たらなかった。(場所:大菩薩峠)
          マスタケ (ツガサルノコシカケ科)
8日は富士の西臼塚に立寄った。広葉樹の枯れ木に生えていたもの、孔口は蜂の巣状に整然と並び管孔の背面部が丸く隆起している。ハチノスタケに比べ赤みが強く、また柄は著しく短い。(場所:西臼塚)
         アカハチノスタケ (タマチョレイタケ科)
この時期見られるキノコ、傘面、ヒダ面に大きな煤状のシミが見られる。(場所:西臼塚)

         ミヤマシメジ (キシメジ科)
今回3日間で見れた、クロノボリリュウタケ aff . と ウラスジチャワンタケ aff .
ナガエノチャワンタケなど 計 5 種 
       
        Helvella  5 種
柳沢峠のなだらかな山道を帰途に着き降り登り始めた土手に生えていた、梅雨の時期の灯明のように。
 (場所:西臼塚)
      キツネノロウソク (スッポンタケ科)
今回3日間とも全然見かけなかった。今年は少ないのか、季節が遅れているのか?諦めて西臼塚を降り最後の地点での数本。(場所:西臼塚)
        タマゴタケ (テングタケ科)
県立生命の星・地球博物館 7月度入生田菌類調査の日、しかし低気圧の影響で朝から荒れ模様、
スタートの時は霧雨程度であったが途中雷雨でドシャブリ状態、不思議な事に戻ろうという人はいない。
      ガンタケ (テングタケ科)
小田原市
入生田
2013年7月4日
土手に老菌から若いものまで6本が並んでいた、比較的若い方を写したつもりである。ヒダは密で硫酸第一鉄で変化なし。似たものにクサイロハツなどがある。
      カワリハツ 鶯色型 (ベニタケ科)
昨夜からの雨に叩かれ、傘などが痛んでいるものが多い、ヒダには茶色なしみがあり不快な臭いがある、証拠写真として。
         クサハツ(ベニタケ科)
郵送してきたものであるが顕微鏡をオーバーホールに出し、その間冷蔵庫で保管したものを検鏡した。子嚢盤の径は4-8mm 子嚢盤は皿型で縁に根状毛の剛毛を疎らに有している。水分を含む腐朽木表面に発生していた。アラゲコベニチャワンタケと似ているが子嚢盤の色根状毛の長さ、側糸の色素、顆粒などが違うようである。(7/4 up)
  Scutellinia umbrorum ( 和名なし) (アラゲコベニチャワンタケ属)
横浜市
都筑中央公園
2013-年6月21日
(中G 氏採集)