@生態写真


A拡大図X100

B子嚢

C子嚢胞子と側糸

ピンタケ(ピンタケ科)
Vibrissea truncorum Fries 
2013年5月25日 山梨県瑞垣山 宇都宮氏採集

眼的特長: 水辺の倒木や半ば水没した広葉樹の朽木に群生する、子嚢果は高さ1〜2mm程度、柄は1〜2mm程度で棍棒形、中実、子嚢盤 は半球形、低い饅頭形、表面は淡褐色、全体に60μm×5μm程の無色〜淡褐色の細軟毛をつける(100倍の実体顕微鏡で確認)、基部には僅かに黒色の燐片がある。顕微鏡的特長:子嚢は細長円筒形で頂部はメルツアーで陽性、240300×57.5μm8胞子を束状に並べる。子嚢胞子:糸状、平滑、無色、8290×1.01.5μm側糸:  糸状、隔壁がある、上部は少し膨らむ。

考察:20105月横浜市新治市民の森で採取された、ミズタマタ ケCudoniella sp.(青木仮称)と外観は非常に良く似ている。しかしこれは子嚢胞子が楕円、紡錘形で914×45μm、で子嚢盤面には毛はないなど、大きく違う。注)全体に細軟毛?)がある点が疑問点として残る。
 胞子、子嚢などキイロヒメボタンタケ(
Vibrissea leptospora)にも似ているが、柄が無い、側糸の分岐、など、違うようである。