ウツロイモタケ (ピロネマキン科)
Hydnocystis japonica
2012年10月24日神奈川県南足柄丸太の森(野中義弘氏採集)
この季節杉林の入り口などに見られる。小田原市入生田などにも今年は発生している。
同定を県立生命の星・地球博物館の折原先生にお願いした。
以下先生から頂いたコメント
学名はHydnocystis japonica とするのが適当です。なお、ややこしいことに、ウツロイモタ
ケという和名は、事実上2種類の異なるきのこに当てられています。もう一つの方は、故
吉見昭一先生同定の“ウツロイモタケ”で、Gyrocratea という属が当てられているものは
こちらに該当します。神奈川のウツロイモタケに比べ、黒色で、複雑に入り組んだ子実体
形成します。こちらは前者と区別して正式に記載されているわけでなく、分類学的にも、
和名上も再検討が必要です。そのため、狭義のウツロイモタケは、Hydnocystis japonica
を指すと考えて良いと思います
文献:Kobayashi On a newgenus Protogenea of
theTuberales,Mycoscience 12-10.119.1963