6月5日(日)横浜市民の森の菌類の観察の際に見つかる。家に帰って写真を確認してわかった。
子実体は椀形、子嚢盤の片側が基部まで裂けその縁は幾分内側に巻き込まれているのが(写真の手前部分に3個ばかりあるの)解る。肉眼的には Otidea属の特徴の一つではないかと考えます。
Otideaに関しては 大谷吉雄氏が,1969.Some species of the genus
Otidea collected in japan Trans.Mycol.Soc.Japan.Vol.\、NO3、で10種の報告がなされております。
1、ミミタブタケOtidea auricula 2、キミミタケO.leporina 3, ウスベニミミタケO. onotica 4 , キミミタケモドキO.concinna 5,ニセチャワンタケO.alutacea 6,カワリニセチャワンタケ O.alutacea .var. microspora 7 .クロニセチャワンタケO.grandis 8. ウズマキチャワンタケO.bufonia
.9, ニセジョウゴタケO.smithi 10, カベンチャワンタケO.rainierensis
しかし神奈川県では未だ2〜3種しか見出されていない、この種は又子嚢胞子の大きさと側糸の曲がり具合で種別されるものもあり、非常に珍しいので 引きつづきこの幼菌を追いかけてみたいなと考えている。
最近では地下生菌に進化したOtidea属菌 Otidea subterranea R.A..Healy & M.E.2009; Mycol 113(8):860.(2009) 北アメリカより報告されている。
|