カバイロチャワンタケ (チャワンタケ科)
Pachyella clypeata.
2015年4月5日 横浜市新治市民の森
 よく似たものに、オオシトネタケ(Discina parma)、フクロシトネタケ(Discina perlata )、ヒメシトネタケ(Discina warnei Peck)などがあり、特にはじめの2種はは生育環境も似ているので区別は難しい。
 春季、広葉樹の枯れ木や、材片などに孤生〜点々と発生する。ゆがんだ皿状をなし、今回は未だ幼菌に近く子嚢盤部に皺が見えないが、これから発生するようなか弱い凹凸が見られる。成菌は不明瞭な柄状部を備え、椀の内面(子実層面)は黄褐色〜暗褐色、乾くと暗色。不規則で粗大なしわがあり、ほとんど光沢はない(写真のものは小雨で光沢が見られるが)。外面は淡褐色〜汚白色でやや粉状にみえ、不規則にうねるとともに、こぶ状の柄状部で基質上に付着する。
この類は確実な特定をするには、顕微鏡で成熟した胞子を確認する必要あります。しかし、形成されてから子嚢胞子が成熟するまでには、長い場合で30日近くを要する場合が多く、なかなか特定できないことも。周りに微小な数個見られるものは幼菌
別 図