Dichomitus sp. (和名なし)
 Polyporales, Polyporaceae 
2017年4月2日横浜市新治市民の森
 
針葉樹の枯れ枝で見られた多孔菌科のキノコ、長径部約4cm短径部約
 1.5cm、検鏡では原元菌糸にクランプがあり、菌糸は非アミロイド、
 胞子は見られない、文献などを調べても解明出来ないので城川前会長に
 標本を送り同定して頂いた。
 
 先生からの回答:
 菌糸型がamphymitic、菌糸は非アミロイド、原菌糸にクランプがあること
 からDichomitus属であることは確かである、
  この属で針葉樹に着くものはマツノオオウズラタケ、Dichomitus
squalensがあるしかし
 この菌は傘を作り、管孔が4-7個/mmで、北方型のキノコなので一致しな
 いように思う、Dichomitus属で背着し、管孔が"2~3個/mmのキノコに
Dichomitus campestrisというのがあるが、これは広葉樹に生えるので
  一致しない、胞子の検出が出来ない段階では、ホストは特例と考え、
 同種と考えても良いが、胞子の確認が出来ない段階では
 DIchomitus sp. 。D.campestrisは日本未記載との事でした。